クレイフラワー制作工程
クレイフラワー制作の工程を理解する為に、例として、桜を作ってみましょう。
桜の花芯の作成
ペップに色を付ける絵の具です。
ターナー色彩株式会社のアクリル絵の具アクリルガッシュの
黄丹色(おうにいろ) と 黄蘗色 (きはだいろ) を使います。
造花やアートフラワーでは、つぼみの部分のパーツを”ペップ” と言います。
ペップを、まとめます。
まとめると、こんな感じになります。
花の部分の粘土の色あい調合
”レジックス”という、元は真っ白な粘土を使って作ってます。
デンプンと特殊樹脂を主原料としている、人の体に影響のない粘土です。
自由に形が造れ、時間が経つと自然乾燥でプラスチックのように硬くなり、
様々な方法で着色可能、更に弾力性もあり壊れにくいのが特徴です。
他の分野では、フィギュアの小物製作やジオラマ作成など、様々な使い道がされております。
ホルベイン油絵具の H197 パーマネントホワイトSF と
H003 ピンクマダーをレジックス粘土に加えます。
量はこんな感じで、少量なのです。
この加減が、最初の頃は難しいです。
混ぜ込むと…
すると、こんなピンク色の粘土になります。
花びら部分の作り込み
粘土を花になる量、1cmぐらい切り取り、涙の形にします。
それを5つに切り分けて、細工棒で開いて、花びらの形に整えます。
作った花芯を刺します。
花の萼(ガク)を作り、また、刺します。
粘土を整えて滑らかにします。
ワイヤーに巻いた、ライトグリーンのテープの上から、
アクリル絵の具を、綿棒を筆代わりに使って着色します。
ターナー色彩株式会社のアクリル絵の具アクリルガッシュの
葡萄酒色と千歳緑を使います。
葉の部分の作成
葉の部分のレジックス粘土に混ぜ込む絵の具は、
ホルベイン油絵具の H047 グリニッシュイエローと
H088オキサイドオブクロミウム と H001クリムソンレーキ
を使います。
粘土に油絵の具を混ぜて、練り込むと、
下記のような色のついた粘土が出来ます。
若葉を作ります。
大中小と3枚です。
葉の縁の鋸歯を細工棒で作り込みます。
複数の花を結合させて完成へ
蕾と開花した花を数本を束にして、テープにまとめます。
枝につく根本に苞葉を作ります。
太いワイヤーの先に固い芽を作り、テープを巻きながら、
若葉、咲いてる花と巻いていきます。
桜の完成です。
生け込み
花瓶
油粘土やスタイロフォームなどを使って、差し込んでいきます。
陶器やオブジェや籐カゴなど
直に差し込んだり、油粘土やスタイロフォームなどを使って、差し込んでいきます。
鉢植え
油粘土に差し込んだ後、ボンドや鹿沼土や石などを使って、見栄えを整えます。
関連ページ
- クレイフラワー材料
- クレイフラワーの材料の説明